【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜3月期のJR奈良線 (木津駅~京都駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.8万円/坪(21.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -10.2%( -8.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 48 件(1年前(2021年)に比べて -46.7%( -42件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.6年(昨年 18.9年から +40.8 %増)。平均土地面積は 53.9 坪 (昨年 47.2 坪から +14.1 %増)。平均建物面積は 34.7 坪 (昨年 34.0 坪から +2.0 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。ほとんどの駅において下落した。JR小倉駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは棚倉駅で昨年に比べ +101.0 %、坪単価は 66.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(棚倉駅、JR小倉駅)は +78.6 %(坪単価 +29.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(木幡駅、東福寺駅)は -49.9 %(坪単価 -35.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 8.9 % → 2022年 14.6 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 2.6 % → 2022年 4.8 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 18.9 年 → 2022年 26.6 年、+40.8 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 14.7 分 → 2022年 17.7 分、+20.7 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 26.0 % → 2022年 47.6 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 40.3 % → 2022年 16.7 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となったJR藤森駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 83.7万円/坪(25.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -7.4%( -6.7万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 6 件(1年前(2021年)に比べて -40.0%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった木幡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 23.9万円/坪(7.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -50.2%( -24.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2021年)に比べて -87.5%( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
JR奈良線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
木津駅 | 63.6万/坪 (18.0年/115坪) | 94.1万/坪 (5.9年/51.3坪) | 90.8万/坪 (2.7年/59.5坪) |
上狛駅 | 76.7万/坪 (26.0年/127坪) | - | - |
棚倉駅 | 66.1万/坪 (15.0年/49.9坪) | 32.9万/坪 (36.0年/91.5坪) | 40.8万/坪 (15.0年/66.6坪) |
玉水駅 | - | 44.1万/坪 (31.0年/121坪) | 46.4万/坪 (29.5年/59.0坪) |
山城多賀駅 | - | - | - |
山城青谷駅 | 53.4万/坪 (14.0年/53.9坪) | 57.8万/坪 (18.3年/48.4坪) | 21.2万/坪 (37.9年/117坪) |
長池駅 | - | 63.4万/坪 (21.0年/29.5坪) | 45.8万/坪 (32.0年/33.3坪) |
城陽駅 | 47.5万/坪 (40.0年/46.9坪) | 93.5万/坪 (19.4年/41.1坪) | 94.6万/坪 (17.0年/33.6坪) |
新田駅 | 74.0万/坪 (25.4年/45.8坪) | 80.7万/坪 (17.8年/37.2坪) | 68.2万/坪 (20.8年/41.1坪) |
JR小倉駅 | 73.4万/坪 (47.0年/34.8坪) | 47.0万/坪 (40.0年/34.0坪) | 110万/坪 (47.0年/52.9坪) |
宇治駅 | 56.8万/坪 (30.0年/47.1坪) | 77.7万/坪 (16.8年/31.5坪) | 72.2万/坪 (32.2年/101坪) |
黄檗駅 | 72.8万/坪 (20.7年/32.3坪) | 65.1万/坪 (34.4年/45.9坪) | 80.9万/坪 (53.5年/84.7坪) |
木幡駅 | 23.9万/坪 (33.0年/28.7坪) | 47.9万/坪 (31.0年/34.4坪) | 110万/坪 (0.3年/39.8坪) |
六地蔵駅 | 78.5万/坪 (56.5年/131坪) | 65.5万/坪 (26.0年/67.3坪) | 96.7万/坪 (11.8年/46.1坪) |
桃山駅 | 63.1万/坪 (30.0年/33.3坪) | 94.9万/坪 (58.0年/112坪) | - |
JR藤森駅 | 83.7万/坪 (16.5年/34.3坪) | 90.3万/坪 (18.8年/56.6坪) | 113万/坪 (38.0年/67.1坪) |
稲荷駅 | - | 171万/坪 (0年/43.9坪) | - |
東福寺駅 | 48.3万/坪 (25.0年/30.3坪) | 95.8万/坪 (15.2年/30.8坪) | 71.9万/坪 (20.3年/30.3坪) |
京都駅 | 162万/坪 (29.5年/32.8坪) | - | 145万/坪 (45.5年/26.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
棚倉駅 66.1 万/坪(昨年同期比 +101.0 %)
棚倉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 66.1万円/坪(20.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +101.0%( +33.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2021年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.0年(昨年 36.0年から -58.3 %減)。平均土地面積は 49.9 坪 (昨年 91.5 坪から -45.5 %減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 52.2 坪から -39.1 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 36.0 年 → 2022年 15.0 年、-58.3 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 10.0 分 → 2022年 3.0 分、-70.0 %と大きく減少)
JR小倉駅 73.4 万/坪(昨年同期比 +56.2 %)
JR小倉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.4万円/坪(22.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +56.2%( +26.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 47.0年(昨年 40.0年から +17.5 %増)。平均土地面積は 34.8 坪 (昨年 34.0 坪から +2.2 %増)。平均建物面積は 24.2 坪 (昨年 25.7 坪から -5.9 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 100.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 40.0 年 → 2022年 47.0 年、+17.5 %と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 11.0 分 → 2022年 12.5 分、+13.6 %と増加)
木幡駅 23.9 万/坪(昨年同期比 -50.2 %)
木幡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 23.9万円/坪(7.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -50.2%( -24.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2021年)に比べて -87.5%( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.0年(昨年 31.0年から +6.4 %増)。平均土地面積は 28.7 坪 (昨年 34.4 坪から -16.5 %減)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 28.0 坪から -2.7 %減)。
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 37.5 % → 2022年 100.0 %)
東福寺駅 48.3 万/坪(昨年同期比 -49.6 %)
東福寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.3万円/坪(14.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -49.6%( -47.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2021年)に比べて -50.0%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.0年(昨年 15.2年から +64.5 %増)。平均土地面積は 30.3 坪 (昨年 30.8 坪から -1.8 %減)。平均建物面積は 28.4 坪 (昨年 29.4 坪から -3.5 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 15.2 年 → 2022年 25.0 年、+64.5 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 9.2 分 → 2022年 11.2 分、+21.6 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 % → 2022年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示