【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2019年4月〜6月期のJR根岸線 (横浜駅～大船駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は51.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて +2.0％( +1.0万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 147 件(１年前(2018年)に比べて +2.1％( +3件/㎡)と僅かに増加しています。)。
平均築年数は 25.1年(昨年 23.5年から +6.9 ％増)。平均専有面積は 53.1 ㎡ (昨年 57.3 ㎡から -7.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。山手駅、新杉田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは山手駅で昨年に比べ +24.5 ％、単価は 42.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(山手駅、新杉田駅)は +23.4 ％(単価 +9.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(本郷台駅、港南台駅)は -23.0 ％(単価 -8.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2018年 19.3 ％ → 2019年 17.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 0.7 ％ → 2019年 1.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2018年 32.9 ％ → 2019年 38.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2018年 20.1 ％ → 2019年 17.7 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった桜木町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は84.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて -0.5％( -0.4万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 15 件(１年前(2018年)に比べて +50.0％( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった本郷台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて -29.6％( -11.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2018年)に比べて -30.0％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR根岸線 | 現状(2019) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 横浜駅 | 75.2万/㎡ (21.4年/37.5㎡) | 72.2万/㎡ (20.1年/48.5㎡) | 81.6万/㎡ (23.7年/45.0㎡) |
| 桜木町駅 | 84.1万/㎡ (14.9年/46.0㎡) | 84.5万/㎡ (12.4年/40.5㎡) | 89.1万/㎡ (11.9年/39.0㎡) |
| 関内駅 | 66.9万/㎡ (18.8年/38.5㎡) | 72.5万/㎡ (14.4年/45.8㎡) | 73.1万/㎡ (18.1年/52.5㎡) |
| 石川町駅 | 53.7万/㎡ (26.7年/32.7㎡) | 62.6万/㎡ (23.4年/38.6㎡) | 68.8万/㎡ (18.8年/29.3㎡) |
| 山手駅 | 42.0万/㎡ (27.5年/51.8㎡) | 33.8万/㎡ (31.5年/56.2㎡) | 40.0万/㎡ (25.1年/63.6㎡) |
| 根岸駅 | 38.3万/㎡ (30.0年/60.0㎡) | 37.8万/㎡ (23.4年/57.2㎡) | 37.7万/㎡ (18.7年/63.6㎡) |
| 磯子駅 | 37.4万/㎡ (35.6年/60.4㎡) | 37.5万/㎡ (27.5年/61.7㎡) | 35.7万/㎡ (33.7年/65.7㎡) |
| 新杉田駅 | 56.9万/㎡ (31.3年/46.7㎡) | 46.6万/㎡ (16.1年/54.0㎡) | 46.5万/㎡ (16.8年/58.8㎡) |
| 洋光台駅 | 27.7万/㎡ (33.9年/60.0㎡) | 26.3万/㎡ (32.9年/58.0㎡) | 21.7万/㎡ (36.6年/47.5㎡) |
| 港南台駅 | 27.7万/㎡ (33.1年/58.6㎡) | 33.2万/㎡ (32.5年/66.0㎡) | 27.0万/㎡ (33.4年/70.3㎡) |
| 本郷台駅 | 26.3万/㎡ (24.7年/67.9㎡) | 37.4万/㎡ (25.4年/70.0㎡) | 34.2万/㎡ (23.0年/68.6㎡) |
| 大船駅 | 43.2万/㎡ (21.3年/74.8㎡) | 40.5万/㎡ (22.3年/75.5㎡) | 40.5万/㎡ (20.9年/74.7㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
山手駅 42.0 万/㎡(昨年同期比 +24.5 ％)
山手駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は42.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて +24.5％( +8.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2018年)に比べて +175.0％( +7件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.5年(昨年 31.5年から -12.6 ％減)。平均専有面積は 51.8 ㎡ (昨年 56.2 ㎡から -7.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2018年 31.5 年 → 2019年 27.5 年、-12.6 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 25.0 ％ → 2019年 9.1 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2018年 11.2 分 → 2019年 17.0 分、+51.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 50.0 ％ → 2019年 81.8 ％)
新杉田駅 56.9 万/㎡(昨年同期比 +22.2 ％)
新杉田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は56.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて +22.2％( +10.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2018年)に比べて -40.0％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.3年(昨年 16.1年から +94.7 ％増)。平均専有面積は 46.7 ㎡ (昨年 54.0 ㎡から -13.6 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2018年 16.1 年 → 2019年 31.3 年、+94.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 40.0 ％ → 2019年 100.0 ％)
本郷台駅 26.3 万/㎡(昨年同期比 -29.6 ％)
本郷台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて -29.6％( -11.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2018年)に比べて -30.0％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.7年(昨年 25.4年から -2.7 ％減)。平均専有面積は 67.9 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から -3.1 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 33.3 ％ → 2019年 14.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2018年 14.6 分 → 2019年 22.7 分、+55.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 22.2 ％ → 2019年 28.6 ％)
港南台駅 27.7 万/㎡(昨年同期比 -16.4 ％)
港南台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて -16.4％( -5.5万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 14 件(１年前(2018年)に比べて -6.7％( -1件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 33.1年(昨年 32.5年から +1.8 ％増)。平均専有面積は 58.6 ㎡ (昨年 66.0 ㎡から -11.3 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2018年 46.7 ％ → 2019年 42.9 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2018年 13.9 分 → 2019年 17.4 分、+25.7 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 20.0 ％ → 2019年 7.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示