中古マンション相場の概況
2022年1月〜12月期のJR京浜東北線 (赤羽駅~蒲田駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は108万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +7.2%( +7.3万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 816 件(1年前(2021年)に比べて -3.5%( -30件/㎡)と小幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.7年(昨年 18.9年から +4.1 %増)。平均専有面積は 39.2 ㎡ (昨年 40.0 ㎡から -2.0 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が増加、専有面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 18 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。御徒町駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは御徒町駅で昨年に比べ +30.5 %、単価は 109 万円/㎡となった。
上位 2 駅(御徒町駅、上中里駅)は +24.4 %(単価 +20.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(新橋駅、田端駅)は -3.5 %(単価 -5.2 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 4.8 % → 2022年 6.1 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 22.2 % → 2022年 24.7 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 28.3 % → 2022年 26.3 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった浜松町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は147万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +3.2%( +4.5万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 20 件(1年前(2021年)に比べて -37.5%( -12件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった王子駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は87.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +5.1%( +4.2万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 78 件(1年前(2021年)に比べて -18.8%( -18件/㎡)と不調に推移しています。)。
JR京浜東北線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
赤羽駅 | 93.2万/㎡ (18.5年/41.1㎡) | 86.5万/㎡ (18.7年/41.2㎡) | 78.2万/㎡ (19.9年/47.5㎡) |
東十条駅 | 94.2万/㎡ (16.9年/33.5㎡) | 89.4万/㎡ (15.7年/34.4㎡) | 77.2万/㎡ (19.5年/37.4㎡) |
王子駅 | 87.1万/㎡ (18.5年/36.5㎡) | 82.9万/㎡ (16.8年/38.7㎡) | 82.3万/㎡ (16.3年/39.7㎡) |
上中里駅 | 103万/㎡ (20.3年/53.3㎡) | 87.3万/㎡ (19.8年/55.0㎡) | 70.8万/㎡ (14.5年/58.3㎡) |
田端駅 | 92.7万/㎡ (17.2年/35.5㎡) | 92.6万/㎡ (16.5年/39.0㎡) | 79.7万/㎡ (19.1年/39.5㎡) |
西日暮里駅 | 93.3万/㎡ (19.3年/40.2㎡) | 92.4万/㎡ (18.0年/36.8㎡) | 94.7万/㎡ (16.6年/40.2㎡) |
日暮里駅 | 101万/㎡ (16.6年/45.0㎡) | 95.6万/㎡ (15.7年/46.3㎡) | 86.7万/㎡ (16.8年/46.5㎡) |
鶯谷駅 | 103万/㎡ (14.6年/36.6㎡) | 94.3万/㎡ (12.8年/38.9㎡) | 83.8万/㎡ (17.7年/40.0㎡) |
上野駅 | 123万/㎡ (18.1年/36.5㎡) | 106万/㎡ (15.6年/38.1㎡) | 99.4万/㎡ (15.5年/34.5㎡) |
御徒町駅 | 109万/㎡ (28.4年/31.7㎡) | 83.7万/㎡ (29.3年/37.5㎡) | 92.4万/㎡ (26.3年/25.7㎡) |
秋葉原駅 | 137万/㎡ (15.5年/45.5㎡) | 120万/㎡ (16.7年/43.1㎡) | 111万/㎡ (15.5年/36.1㎡) |
神田駅 | 134万/㎡ (14.7年/28.0㎡) | 132万/㎡ (12.4年/25.4㎡) | 130万/㎡ (12.9年/28.4㎡) |
東京駅 | - | - | - |
有楽町駅 | - | - | - |
新橋駅 | 138万/㎡ (29.9年/22.5㎡) | 149万/㎡ (20.9年/76.0㎡) | 158万/㎡ (27.6年/88.5㎡) |
浜松町駅 | 147万/㎡ (17.1年/32.8㎡) | 143万/㎡ (14.3年/35.9㎡) | 143万/㎡ (15.4年/35.0㎡) |
田町駅 | 130万/㎡ (21.5年/48.2㎡) | 114万/㎡ (20.1年/47.8㎡) | 108万/㎡ (21.6年/47.5㎡) |
品川駅 | 135万/㎡ (20.1年/57.5㎡) | 127万/㎡ (17.8年/60.5㎡) | 113万/㎡ (17.8年/62.4㎡) |
大井町駅 | 116万/㎡ (20.3年/41.2㎡) | 107万/㎡ (21.8年/38.0㎡) | 110万/㎡ (16.2年/41.6㎡) |
大森駅 | 98.8万/㎡ (23.0年/36.9㎡) | 92.8万/㎡ (22.7年/35.1㎡) | 88.6万/㎡ (23.6年/38.3㎡) |
蒲田駅 | 93.6万/㎡ (21.5年/31.8㎡) | 86.1万/㎡ (22.1年/32.8㎡) | 88.7万/㎡ (18.4年/33.1㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
御徒町駅 109.2 万/㎡(昨年同期比 +30.5 %)
御徒町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は109万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +30.5%( +25.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2021年)に比べて +50.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.4年(昨年 29.3年から -3.1 %減)。平均専有面積は 31.7 ㎡ (昨年 37.5 ㎡から -15.6 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 7.5 分 → 2022年 4.8 分、-35.6 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 75.0 % → 2022年 66.7 %)
上中里駅 103.3 万/㎡(昨年同期比 +18.4 %)
上中里駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は103万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +18.4%( +16.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて +200.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.3年(昨年 19.8年から +2.5 %増)。平均専有面積は 53.3 ㎡ (昨年 55.0 ㎡から -3.0 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 15.0 分 → 2022年 9.3 分、-37.8 %と大きく減少)
新橋駅 138.3 万/㎡(昨年同期比 -7.1 %)
新橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は138万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -7.1%( -10.6万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 6 件(1年前(2021年)に比べて -60.0%( -9件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.9年(昨年 20.9年から +43.6 %増)。平均専有面積は 22.5 ㎡ (昨年 76.0 ㎡から -70.4 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 % → 2022年 33.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 20.9 年 → 2022年 29.9 年、+43.6 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 % → 2022年 33.3 %)
田端駅 92.7 万/㎡(昨年同期比 +0.1 %)
田端駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は92.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +0.1%( +0.1万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 48 件(1年前(2021年)に比べて +20.0%( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.2年(昨年 16.5年から +4.2 %増)。平均専有面積は 35.5 ㎡ (昨年 39.0 ㎡から -8.9 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 5.0 % → 2022年 12.5 %)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 10.5 % → 2022年 6.2 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示