中古マンション相場の概況
2021年1月〜12月期のJR上野東京ライン (赤羽駅~品川駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は105万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +7.6%( +7.5万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 180 件(1年前(2020年)に比べて -14.3%( -30件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 17.3年(昨年 18.5年から -6.1 %減)。平均専有面積は 49.6 ㎡ (昨年 52.5 ㎡から -5.5 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。全体的に上昇基調。赤羽駅、日暮里駅、品川駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは品川駅で昨年に比べ +11.9 %、単価は 127 万円/㎡となった。
上位 2 駅(品川駅、赤羽駅)は +11.2 %(単価 +10.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(新橋駅、尾久駅)は -1.1 %(単価 -3.2 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 8.5 分 → 2021年 7.4 分、-12.8 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 19.7 % → 2021年 16.9 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 7.6 % → 2021年 9.4 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は149万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -5.8%( -9.2万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 15 件(1年前(2020年)に比べて +15.4%( +2件/㎡)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった尾久駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は77.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +3.7%( +2.7万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 23 件(1年前(2020年)に比べて -32.4%( -11件/㎡)と大幅に減少しています。)。
JR上野東京ライン | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
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赤羽駅 | 86.5万/㎡ (18.7年/41.2㎡) | 78.2万/㎡ (19.9年/47.5㎡) | 78.9万/㎡ (17.3年/69.2㎡) |
尾久駅 | 77.7万/㎡ (16.0年/43.5㎡) | 75.0万/㎡ (17.7年/40.4㎡) | 64.3万/㎡ (23.4年/43.3㎡) |
日暮里駅 | 95.6万/㎡ (15.7年/46.3㎡) | 86.7万/㎡ (16.8年/46.5㎡) | 86.2万/㎡ (15.6年/47.6㎡) |
上野駅 | 106万/㎡ (15.6年/38.1㎡) | 99.4万/㎡ (15.5年/34.5㎡) | 93.9万/㎡ (16.6年/35.9㎡) |
東京駅 | - | - | 147万/㎡ (15.3年/45.0㎡) |
新橋駅 | 149万/㎡ (20.9年/76.0㎡) | 158万/㎡ (27.6年/88.5㎡) | 121万/㎡ (28.5年/65.4㎡) |
品川駅 | 127万/㎡ (17.8年/60.5㎡) | 113万/㎡ (17.8年/62.4㎡) | 105万/㎡ (16.2年/68.7㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
品川駅 126.6 万/㎡(昨年同期比 +11.9 %)
品川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は127万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +11.9%( +13.4万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 46 件(1年前(2020年)に比べて -36.1%( -26件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.8年(昨年 17.8年から +0.0 %増)。平均専有面積は 60.5 ㎡ (昨年 62.4 ㎡から -3.0 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 14.1 分 → 2021年 12.4 分、-11.6 %と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.4 % → 2021年 4.3 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 9.7 % → 2021年 8.7 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.8 % → 2021年 8.7 %)
赤羽駅 86.5 万/㎡(昨年同期比 +10.5 %)
赤羽駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は86.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +10.5%( +8.2万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 39 件(1年前(2020年)に比べて -7.1%( -3件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 18.7年(昨年 19.9年から -5.9 %減)。平均専有面積は 41.2 ㎡ (昨年 47.5 ㎡から -13.4 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 31.0 % → 2021年 23.7 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 14.3 % → 2021年 10.5 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 7.1 % → 2021年 5.1 %)
新橋駅 148.9 万/㎡(昨年同期比 -5.8 %)
新橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は149万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -5.8%( -9.2万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 15 件(1年前(2020年)に比べて +15.4%( +2件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 20.9年(昨年 27.6年から -24.3 %減)。平均専有面積は 76.0 ㎡ (昨年 88.5 ㎡から -14.1 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 27.6 年 → 2021年 20.9 年、-24.3 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 15.4 % → 2021年 26.7 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 46.2 % → 2021年 20.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 3.8 分 → 2021年 5.6 分、+48.6 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 46.2 % → 2021年 20.0 %)
尾久駅 77.7 万/㎡(昨年同期比 +3.7 %)
尾久駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は77.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +3.7%( +2.7万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 23 件(1年前(2020年)に比べて -32.4%( -11件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.0年(昨年 17.7年から -10.0 %減)。平均専有面積は 43.5 ㎡ (昨年 40.4 ㎡から +7.5 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 17.7 年 → 2021年 16.0 年、-10.0 %と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 5.9 % → 2021年 17.4 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 14.7 % → 2021年 27.3 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 64.7 % → 2021年 39.1 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示