都営新宿線 価格相場レポート

中古マンション相場の概況

2021年1月〜3月期の都営新宿線 (新宿駅篠崎駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は89.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -2.2%( -2.0万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 182 件(1年前(2020年)に比べて -12.1%( -25件/㎡)と不調に推移しています。)。

平均築年数は 20.3年(昨年 17.9年から +13.6 %増)。平均専有面積は 44.3 ㎡ (昨年 44.8 ㎡から -1.1 %減)。

近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。

値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。神保町駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは神保町駅で昨年に比べ +37.4 %、単価は 145 万円/㎡となった。

上位 2 駅(神保町駅浜町駅)は +26.7 %(単価 +28.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(新宿駅船堀駅)は -16.3 %(単価 -14.8 万円/㎡)の下落。

価格上昇要因

  • 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 3.4 % → 2021年 6.1 %)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 30.4 % → 2021年 27.2 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が増加(2020年 17.9 年 → 2021年 20.3 年、+13.6 %と増加)
  • 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 5.6 分 → 2021年 7.2 分、+29.5 %と大きく増加)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 5.9 % → 2021年 14.4 %)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 39.6 % → 2021年 33.0 %)

駅ごとの中古マンション相場について

鉄道路線中、最高値の駅となった神保町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は145万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +37.4%( +39.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2020年)に比べて +50.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。

鉄道路線中、最低値の駅となった篠崎駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は46.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -10.6%( -5.5万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 8 件(1年前(2020年)に比べて +300.0%( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。

都営新宿線(沿線・駅ごとの中古マンションについて)
都営新宿線現状(2021)
(平均築年・面積)
1年前
(平均築年・面積)
2年前
(平均築年・面積)
新宿駅95.3万/㎡
(39.2年/20.8㎡)
114万/㎡
(21.7年/40.8㎡)
79.4万/㎡
(36.3年/25.0㎡)
新宿三丁目駅-97.5万/㎡
(28.8年/20.0㎡)
116万/㎡
(16.5年/25.0㎡)
曙橋駅103万/㎡
(29.6年/34.5㎡)
103万/㎡
(17.0年/46.2㎡)
117万/㎡
(18.6年/35.0㎡)
市ケ谷駅112万/㎡
(19.2年/47.2㎡)
126万/㎡
(25.4年/70.5㎡)
127万/㎡
(18.3年/51.2㎡)
九段下駅113万/㎡
(29.7年/20.0㎡)
129万/㎡
(19.3年/51.2㎡)
106万/㎡
(29.3年/41.2㎡)
神保町駅145万/㎡
(9.7年/40.0㎡)
106万/㎡
(18.0年/32.5㎡)
127万/㎡
(15.3年/38.8㎡)
小川町駅112万/㎡
(26.7年/25.0㎡)
119万/㎡
(18.0年/35.0㎡)
89.8万/㎡
(30.0年/20.0㎡)
岩本町駅126万/㎡
(15.0年/27.8㎡)
127万/㎡
(10.2年/33.2㎡)
113万/㎡
(14.4年/25.0㎡)
馬喰横山駅119万/㎡
(16.8年/30.0㎡)
114万/㎡
(16.2年/32.5㎡)
107万/㎡
(14.2年/42.9㎡)
浜町駅124万/㎡
(17.0年/39.3㎡)
106万/㎡
(17.6年/36.2㎡)
99.7万/㎡
(12.0年/43.1㎡)
森下駅101万/㎡
(18.2年/34.5㎡)
93.8万/㎡
(15.9年/36.1㎡)
86.3万/㎡
(18.5年/41.2㎡)
菊川駅94.7万/㎡
(16.2年/35.6㎡)
90.3万/㎡
(15.4年/36.8㎡)
86.9万/㎡
(18.3年/44.2㎡)
住吉駅92.9万/㎡
(15.4年/45.4㎡)
84.3万/㎡
(17.9年/42.1㎡)
90.0万/㎡
(14.3年/42.4㎡)
西大島駅86.0万/㎡
(18.7年/45.8㎡)
82.7万/㎡
(17.2年/46.3㎡)
72.9万/㎡
(19.8年/52.5㎡)
大島駅64.7万/㎡
(24.0年/54.4㎡)
71.6万/㎡
(22.5年/42.4㎡)
74.3万/㎡
(18.4年/47.7㎡)
東大島駅62.7万/㎡
(24.9年/55.5㎡)
64.9万/㎡
(23.2年/60.0㎡)
62.5万/㎡
(21.2年/50.3㎡)
船堀駅56.1万/㎡
(22.9年/71.2㎡)
66.7万/㎡
(11.2年/61.1㎡)
50.2万/㎡
(17.7年/72.3㎡)
一之江駅55.4万/㎡
(14.0年/60.0㎡)
53.5万/㎡
(18.3年/68.8㎡)
55.8万/㎡
(11.3年/63.8㎡)
瑞江駅48.9万/㎡
(18.0年/67.0㎡)
42.4万/㎡
(24.0年/63.8㎡)
49.6万/㎡
(13.7年/62.1㎡)
篠崎駅46.2万/㎡
(15.0年/65.0㎡)
51.7万/㎡
(16.5年/75.0㎡)
48.3万/㎡
(16.0年/71.2㎡)

※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。

価格変動が大きかった駅について

神保町駅145.0 万/㎡(昨年同期比 +37.4 %)

神保町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は145万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +37.4%( +39.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2020年)に比べて +50.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 9.7年(昨年 18.0年から -46.3 %減)。平均専有面積は 40.0 ㎡ (昨年 32.5 ㎡から +23.1 %増)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2020年 18.0 年 → 2021年 9.7 年、-46.3 %と大きく減少)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 66.7 %)

価格下落要因

  • 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 2.5 分 → 2021年 4.0 分、+60.0 %と大きく増加)
  • 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 33.3 %)

浜町駅123.5 万/㎡(昨年同期比 +16.0 %)

浜町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は124万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +16.0%( +17.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 14 件(1年前(2020年)に比べて -12.5%( -2件/㎡)と不調に推移しています。)。

平均築年数は 17.0年(昨年 17.6年から -3.2 %減)。平均専有面積は 39.3 ㎡ (昨年 36.2 ㎡から +8.4 %増)。

価格上昇要因

  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 37.5 % → 2021年 21.4 %)

価格下落要因

  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 68.8 % → 2021年 57.1 %)

新宿駅95.3 万/㎡(昨年同期比 -16.7 %)

新宿駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は95.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -16.7%( -19.1万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。

平均築年数は 39.2年(昨年 21.7年から +80.9 %増)。平均専有面積は 20.8 ㎡ (昨年 40.8 ㎡から -49.0 %減)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 7.7 分 → 2021年 5.3 分、-30.4 %と大きく減少)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 % → 2021年 50.0 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2020年 21.7 年 → 2021年 39.2 年、+80.9 %と大きく増加)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 % → 2021年 60.0 %)

船堀駅56.1 万/㎡(昨年同期比 -15.9 %)

船堀駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は56.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -15.9%( -10.6万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 8 件(1年前(2020年)に比べて -42.9%( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 22.9年(昨年 11.2年から +104.8 %増)。平均専有面積は 71.2 ㎡ (昨年 61.1 ㎡から +16.7 %増)。

価格上昇要因

  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 % → 2021年 12.5 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2020年 11.2 年 → 2021年 22.9 年、+104.8 %と大きく増加)
  • 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 9.6 分 → 2021年 12.2 分、+28.0 %と大きく増加)

セグメントごとの取引物件の内訳

対象駅:   セグメント:

※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示

記事:ウチノカチ

※転載・利用時にはURL(https://utinokati.com/)を明記してください(事前許諾等は原則不要)
データ:国土交通省 売却価格情報(過去の実取引情報)

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