【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年1月〜12月期のJR中央本線 (高蔵寺駅~名古屋駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は43.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +15.9%( +6.0万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 253 件(1年前(2020年)に比べて +31.8%( +61件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.7年(昨年 21.3年から -7.4 %減)。平均専有面積は 54.5 ㎡ (昨年 58.7 ㎡から -7.2 %減)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。神領駅、勝川駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは勝川駅で昨年に比べ +67.4 %、単価は 35.2 万円/㎡となった。
上位 2 駅(勝川駅、神領駅)は +56.7 %(単価 +10.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(春日井駅、高蔵寺駅)は -7.8 %(単価 -2.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 17.2 % → 2021年 20.9 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 38.0 % → 2021年 35.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2020年 10.1 分 → 2021年 11.2 分、+10.2 %と増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 9.4 % → 2021年 4.3 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった名古屋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は62.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +8.1%( +4.6万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 39 件(1年前(2020年)に比べて +85.7%( +18件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった高蔵寺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +5.6%( +1.0万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 36 件(1年前(2020年)に比べて +89.5%( +17件/㎡)と大幅に増加しています。)。
JR中央本線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
高蔵寺駅 | 19.4万/㎡ (27.7年/74.4㎡) | 18.4万/㎡ (29.4年/67.9㎡) | 10.7万/㎡ (35.6年/70.7㎡) |
神領駅 | 22.6万/㎡ (24.5年/70.0㎡) | 15.5万/㎡ (25.1年/73.3㎡) | - |
春日井駅 | 21.0万/㎡ (24.9年/77.1㎡) | 26.6万/㎡ (21.7年/73.2㎡) | 20.6万/㎡ (22.1年/75.2㎡) |
勝川駅 | 35.2万/㎡ (20.2年/70.4㎡) | 21.0万/㎡ (26.0年/72.1㎡) | 36.4万/㎡ (22.7年/68.6㎡) |
新守山駅 | 23.4万/㎡ (28.7年/70.0㎡) | 21.0万/㎡ (25.6年/74.0㎡) | 20.8万/㎡ (25.5年/73.0㎡) |
大曽根駅 | 37.9万/㎡ (24.7年/67.1㎡) | 33.3万/㎡ (25.8年/66.9㎡) | 30.4万/㎡ (29.8年/65.4㎡) |
千種駅 | 48.9万/㎡ (15.5年/53.4㎡) | 42.5万/㎡ (19.9年/56.1㎡) | 42.9万/㎡ (20.6年/51.7㎡) |
鶴舞駅 | 62.0万/㎡ (12.5年/33.8㎡) | 58.4万/㎡ (13.2年/40.0㎡) | 52.7万/㎡ (14.2年/33.4㎡) |
金山駅 | 47.6万/㎡ (19.4年/60.0㎡) | 41.5万/㎡ (21.9年/60.6㎡) | 35.2万/㎡ (27.5年/52.6㎡) |
名古屋駅 | 62.1万/㎡ (17.2年/30.1㎡) | 57.4万/㎡ (15.3年/32.6㎡) | 47.7万/㎡ (19.6年/24.4㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
勝川駅 35.2 万/㎡(昨年同期比 +67.4 %)
勝川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +67.4%( +14.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 26 件(1年前(2020年)に比べて +85.7%( +12件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.2年(昨年 26.0年から -22.5 %減)。平均専有面積は 70.4 ㎡ (昨年 72.1 ㎡から -2.4 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 26.0 年 → 2021年 20.2 年、-22.5 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 15.3 分 → 2021年 10.3 分、-32.6 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 85.7 % → 2021年 56.0 %)
神領駅 22.6 万/㎡(昨年同期比 +45.9 %)
神領駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は22.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +45.9%( +7.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて -33.3%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.5年(昨年 25.1年から -2.3 %減)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 73.3 ㎡から -4.5 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 26.0 分 → 2021年 16.0 分、-38.5 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 100.0 %)
春日井駅 21.0 万/㎡(昨年同期比 -21.2 %)
春日井駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -21.2%( -5.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 24 件(1年前(2020年)に比べて +20.0%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.9年(昨年 21.7年から +14.9 %増)。平均専有面積は 77.1 ㎡ (昨年 73.2 ㎡から +5.2 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 % → 2021年 25.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 21.7 年 → 2021年 24.9 年、+14.9 %と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 13.4 分 → 2021年 26.9 分、+100.1 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 64.7 % → 2021年 83.3 %)
高蔵寺駅 19.4 万/㎡(昨年同期比 +5.6 %)
高蔵寺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +5.6%( +1.0万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 36 件(1年前(2020年)に比べて +89.5%( +17件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.7年(昨年 29.4年から -5.7 %減)。平均専有面積は 74.4 ㎡ (昨年 67.9 ㎡から +9.6 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 23.4 分 → 2021年 20.2 分、-13.9 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 25.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 26.7 % → 2021年 36.1 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示