【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年1月〜3月期のJR大阪環状線 (大阪駅～天満駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は64.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +16.4％( +9.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 162 件(１年前(2021年)に比べて +20.0％( +27件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.0年(昨年 20.6年から -22.3 ％減)。平均専有面積は 44.4 ㎡ (昨年 55.9 ㎡から -20.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 12 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全体的に上昇基調。西九条駅、弁天町駅、天王寺駅、寺田町駅、鶴橋駅、玉造駅、森ノ宮駅、大阪城公園駅、天満駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは大正駅で昨年に比べ +112.4 ％、単価は 56.9 万円/㎡となった。
上位 2 駅(大正駅、森ノ宮駅)は +78.8 ％(単価 +27.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(桃谷駅、野田駅)は -8.5 ％(単価 -5.1 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 20.6 年 → 2022年 16.0 年、-22.3 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 6.7 ％ → 2022年 24.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 43.3 ％ → 2022年 25.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 6.0 ％ → 2022年 9.3 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 9.6 ％ → 2022年 7.4 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大阪駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は112万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -2.1％( -2.4万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて -20.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった大阪城公園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は43.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +27.0％( +9.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2021年)に比べて +200.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| JR大阪環状線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大阪駅 | 112万/㎡ (15.3年/57.5㎡) | 114万/㎡ (20.2年/61.0㎡) | 111万/㎡ (40.7年/125㎡) |
| 福島駅 | 78.9万/㎡ (17.9年/55.0㎡) | 73.6万/㎡ (14.0年/48.1㎡) | 67.0万/㎡ (12.9年/52.3㎡) |
| 野田駅 | 59.1万/㎡ (18.2年/49.6㎡) | 63.6万/㎡ (15.8年/51.7㎡) | 54.0万/㎡ (17.6年/55.0㎡) |
| 西九条駅 | 53.6万/㎡ (19.6年/50.0㎡) | 40.0万/㎡ (21.0年/67.5㎡) | 45.0万/㎡ (13.3年/63.3㎡) |
| 弁天町駅 | 58.6万/㎡ (11.1年/35.2㎡) | 41.4万/㎡ (19.3年/53.1㎡) | 68.4万/㎡ (10.1年/34.6㎡) |
| 大正駅 | 56.9万/㎡ (28.2年/40.8㎡) | 26.8万/㎡ (30.4年/64.4㎡) | 48.9万/㎡ (15.9年/49.3㎡) |
| 芦原橋駅 | 94.7万/㎡ (1.0年/22.0㎡) | - | 91.4万/㎡ (2.3年/20.0㎡) |
| 今宮駅 | - | - | - |
| 新今宮駅 | 34.0万/㎡ (25.0年/25.0㎡) | - | - |
| 天王寺駅 | 77.9万/㎡ (9.5年/36.4㎡) | 61.7万/㎡ (19.5年/52.5㎡) | 52.9万/㎡ (24.4年/65.4㎡) |
| 寺田町駅 | 68.9万/㎡ (15.4年/36.1㎡) | 48.6万/㎡ (18.0年/43.8㎡) | 31.1万/㎡ (34.6年/46.2㎡) |
| 桃谷駅 | 51.2万/㎡ (18.0年/40.0㎡) | 56.9万/㎡ (19.0年/50.0㎡) | 64.8万/㎡ (11.3年/73.3㎡) |
| 鶴橋駅 | 64.1万/㎡ (17.5年/43.9㎡) | 47.0万/㎡ (22.0年/57.2㎡) | 51.1万/㎡ (19.0年/65.0㎡) |
| 玉造駅 | 73.0万/㎡ (13.3年/46.9㎡) | 51.5万/㎡ (18.2年/63.6㎡) | 55.8万/㎡ (17.3年/63.9㎡) |
| 森ノ宮駅 | 80.0万/㎡ (7.0年/35.0㎡) | 55.1万/㎡ (15.2年/55.3㎡) | 70.9万/㎡ (11.8年/32.5㎡) |
| 大阪城公園駅 | 43.9万/㎡ (26.0年/68.3㎡) | 34.5万/㎡ (37.0年/55.0㎡) | 50.7万/㎡ (12.0年/75.0㎡) |
| 京橋駅 | 47.8万/㎡ (28.6年/63.3㎡) | 44.8万/㎡ (28.9年/55.2㎡) | 42.6万/㎡ (24.5年/56.1㎡) |
| 桜ノ宮駅 | 63.3万/㎡ (14.6年/56.2㎡) | 63.9万/㎡ (15.4年/64.1㎡) | 59.6万/㎡ (16.7年/74.2㎡) |
| 天満駅 | 48.6万/㎡ (33.2年/70.8㎡) | 36.7万/㎡ (40.0年/60.0㎡) | 54.7万/㎡ (26.4年/55.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
大正駅 56.9 万/㎡(昨年同期比 +112.4 ％)
大正駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は56.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +112.4％( +30.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2021年)に比べて -25.0％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.2年(昨年 30.4年から -7.3 ％減)。平均専有面積は 40.8 ㎡ (昨年 64.4 ㎡から -36.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 21.0 分 → 2022年 16.5 分、-21.4 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 ％ → 2022年 33.3 ％)
森ノ宮駅 80.0 万/㎡(昨年同期比 +45.3 ％)
森ノ宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は80.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +45.3％( +24.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて -73.3％( -11件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 7.0年(昨年 15.2年から -54.0 ％減)。平均専有面積は 35.0 ㎡ (昨年 55.3 ㎡から -36.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 15.2 年 → 2022年 7.0 年、-54.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 4.7 分 → 2022年 6.5 分、+39.3 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 53.3 ％ → 2022年 25.0 ％)
桃谷駅 51.2 万/㎡(昨年同期比 -9.9 ％)
桃谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は51.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -9.9％( -5.6万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて -20.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.0年(昨年 19.0年から -5.3 ％減)。平均専有面積は 40.0 ㎡ (昨年 50.0 ㎡から -20.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 6.8 分 → 2022年 5.2 分、-22.8 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 ％ → 2022年 75.0 ％)
野田駅 59.1 万/㎡(昨年同期比 -7.1 ％)
野田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は59.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -7.1％( -4.5万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 13 件(１年前(2021年)に比べて +116.7％( +7件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.2年(昨年 15.8年から +15.1 ％増)。平均専有面積は 49.6 ㎡ (昨年 51.7 ㎡から -4.0 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 15.8 年 → 2022年 18.2 年、+15.1 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 16.7 ％ → 2022年 38.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示