【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年7月〜9月期の近鉄奈良線 (大阪難波駅～石切駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +37.8％( +11.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 54 件(１年前(2020年)に比べて +17.4％( +8件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 23.4年(昨年 27.2年から -14.1 ％減)。平均専有面積は 60.6 ㎡ (昨年 63.9 ㎡から -5.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。今里駅、河内小阪駅、瓢箪山駅、石切駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは河内永和駅で昨年に比べ +293.8 ％、単価は 37.6 万円/㎡となった。
上位 2 駅(河内永和駅、今里駅)は +188.7 ％(単価 +27.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(東花園駅、鶴橋駅)は -8.8 ％(単価 -2.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 27.2 年 → 2021年 23.4 年、-14.1 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 7.5 分 → 2021年 6.4 分、-15.3 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 52.2 ％ → 2021年 34.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 30.4 ％ → 2021年 35.2 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 15.2 ％ → 2021年 11.1 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった今里駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +83.6％( +26.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2020年)に比べて +25.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった石切駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +24.9％( +3.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
| 近鉄奈良線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大阪難波駅 | - | - | - |
| 近鉄日本橋駅 | 96.0万/㎡ (5.5年/25.0㎡) | - | - |
| 大阪上本町駅 | 52.0万/㎡ (22.3年/63.6㎡) | 50.1万/㎡ (25.5年/61.4㎡) | 51.3万/㎡ (28.5年/68.3㎡) |
| 鶴橋駅 | 38.3万/㎡ (35.0年/55.8㎡) | 40.4万/㎡ (20.5年/62.5㎡) | 41.5万/㎡ (24.0年/61.2㎡) |
| 今里駅 | 57.1万/㎡ (12.7年/47.0㎡) | 31.1万/㎡ (31.9年/56.2㎡) | 41.8万/㎡ (20.5年/60.0㎡) |
| 布施駅 | 43.1万/㎡ (22.5年/65.0㎡) | 36.2万/㎡ (17.2年/95.0㎡) | 38.1万/㎡ (19.8年/83.3㎡) |
| 河内永和駅 | 37.6万/㎡ (21.0年/62.5㎡) | 9.5万/㎡ (41.5年/65.0㎡) | 36.7万/㎡ (25.5年/60.0㎡) |
| 河内小阪駅 | 33.8万/㎡ (30.3年/60.0㎡) | 27.5万/㎡ (32.5年/60.0㎡) | 27.2万/㎡ (32.7年/62.1㎡) |
| 八戸ノ里駅 | 31.8万/㎡ (18.5年/77.0㎡) | 28.7万/㎡ (24.9年/68.0㎡) | 27.1万/㎡ (22.0年/66.7㎡) |
| 若江岩田駅 | 19.8万/㎡ (29.5年/62.5㎡) | 20.1万/㎡ (33.5年/64.0㎡) | 24.1万/㎡ (28.5年/63.3㎡) |
| 河内花園駅 | 35.3万/㎡ (27.5年/75.0㎡) | - | - |
| 東花園駅 | 23.3万/㎡ (25.5年/60.0㎡) | 26.7万/㎡ (34.5年/60.0㎡) | 18.3万/㎡ (24.5年/60.0㎡) |
| 瓢箪山駅 | 36.2万/㎡ (12.5年/80.0㎡) | 23.9万/㎡ (17.5年/68.3㎡) | 16.7万/㎡ (25.3年/55.0㎡) |
| 枚岡駅 | - | 13.0万/㎡ (26.5年/55.0㎡) | 20.0万/㎡ (21.0年/65.0㎡) |
| 額田駅 | - | 13.8万/㎡ (26.5年/55.0㎡) | - |
| 石切駅 | 15.1万/㎡ (35.5年/60.0㎡) | 12.1万/㎡ (32.5年/60.0㎡) | 15.8万/㎡ (29.0年/75.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
河内永和駅 37.6 万/㎡(昨年同期比 +293.8 ％)
河内永和駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +293.8％( +28.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.0年(昨年 41.5年から -49.4 ％減)。平均専有面積は 62.5 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から -3.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 41.5 年 → 2021年 21.0 年、-49.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 2.0 分 → 2021年 3.5 分、+75.0 ％と大きく増加)
今里駅 57.1 万/㎡(昨年同期比 +83.6 ％)
今里駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +83.6％( +26.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2020年)に比べて +25.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.7年(昨年 31.9年から -60.2 ％減)。平均専有面積は 47.0 ㎡ (昨年 56.2 ㎡から -16.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 31.9 年 → 2021年 12.7 年、-60.2 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 4.6 分 → 2021年 5.7 分、+23.2 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 40.0 ％)
東花園駅 23.3 万/㎡(昨年同期比 -12.5 ％)
東花園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -12.5％( -3.3万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.5年(昨年 34.5年から -26.1 ％減)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から +0.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 34.5 年 → 2021年 25.5 年、-26.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 14.0 分 → 2021年 9.0 分、-35.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
鶴橋駅 38.3 万/㎡(昨年同期比 -5.2 ％)
鶴橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -5.2％( -2.1万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて +50.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 35.0年(昨年 20.5年から +70.7 ％増)。平均専有面積は 55.8 ㎡ (昨年 62.5 ㎡から -10.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 4.0 分 → 2021年 2.8 分、-29.2 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 66.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 20.5 年 → 2021年 35.0 年、+70.7 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示