物件種別
対象路線
調査期間
中古マンション
2021年第2四半期
2021年4月6月

この記事は不動産鑑定士の竹内英二氏、宅地建物取引士の岩野愛弓氏により監修されたものです

記事監修:竹内 英二
【監修者】

不動産鑑定士

竹内 英二 (監修者)

不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...

記事監修:岩野 愛弓
【監修者】

宅地建物取引士・日商簿記2級

岩野 愛弓 (監修者)

注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...

中古マンション相場の概況

2021年4月〜6月期の新京成電鉄線 (松戸駅京成津田沼駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +13.5%( +3.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 73 件(1年前(2020年)に比べて +37.7%( +20件/㎡)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 30.0年(昨年 29.8年から +0.5 %増)。平均専有面積は 64.5 ㎡ (昨年 63.2 ㎡から +2.0 %増)。

近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少。

値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。滝不動駅北習志野駅習志野駅京成津田沼駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは滝不動駅で昨年に比べ +66.0 %、単価は 10.2 万円/㎡となった。

上位 2 駅(滝不動駅北習志野駅)は +55.8 %(単価 +5.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(薬園台駅高根木戸駅)は -22.9 %(単価 -6.0 万円/㎡)の下落。

価格上昇要因

  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 53.1 % → 2021年 32.4 %)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 9.4 % → 2021年 15.1 %)

価格下落要因

  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 26.5 % → 2021年 32.4 %)
  • 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 7.5 % → 2021年 5.5 %)

駅ごとの中古マンション相場について

鉄道路線中、最高値の駅となった松戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +12.2%( +4.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 17 件(1年前(2020年)に比べて +70.0%( +7件/㎡)と大幅に増加しています。)。

鉄道路線中、最低値の駅となった滝不動駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +66.0%( +4.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。

新京成電鉄線(沿線・駅ごとの中古マンションについて)
新京成電鉄線現状(2021)
(平均築年・面積)
1年前
(平均築年・面積)
2年前
(平均築年・面積)
松戸駅40.9万/㎡
(26.1年/60.0㎡)
36.4万/㎡
(24.3年/63.5㎡)
35.3万/㎡
(21.4年/58.6㎡)
上本郷駅24.0万/㎡
(24.3年/50.0㎡)
30.0万/㎡
(0年/70.0㎡)
23.2万/㎡
(34.9年/65.0㎡)
松戸新田駅22.2万/㎡
(13.3年/90.0㎡)
20.8万/㎡
(24.3年/67.5㎡)
-
みのり台駅25.7万/㎡
(23.8年/63.8㎡)
27.7万/㎡
(20.3年/65.0㎡)
-
八柱駅-11.1万/㎡
(36.3年/55.0㎡)
-
常盤平駅18.3万/㎡
(30.1年/65.0㎡)
22.8万/㎡
(19.1年/62.5㎡)
11.5万/㎡
(43.3年/50.0㎡)
五香駅18.1万/㎡
(35.1年/58.0㎡)
-20.7万/㎡
(24.6年/70.0㎡)
元山駅18.8万/㎡
(19.3年/80.0㎡)
20.0万/㎡
(29.3年/55.0㎡)
33.3万/㎡
(18.3年/60.0㎡)
くぬぎ山駅--52.9万/㎡
(2.3年/70.0㎡)
北初富駅-15.7万/㎡
(21.3年/70.0㎡)
18.5万/㎡
(21.3年/65.0㎡)
新鎌ケ谷駅--38.5万/㎡
(12.3年/65.0㎡)
初富駅29.2万/㎡
(13.3年/65.0㎡)
--
鎌ケ谷大仏駅---
二和向台駅25.0万/㎡
(28.3年/60.0㎡)
-15.7万/㎡
(30.3年/60.0㎡)
三咲駅-5.7万/㎡
(44.3年/70.0㎡)
17.3万/㎡
(25.3年/55.0㎡)
滝不動駅10.2万/㎡
(48.3年/55.0㎡)
6.1万/㎡
(49.3年/45.0㎡)
7.4万/㎡
(42.5年/58.8㎡)
高根公団駅17.9万/㎡
(25.9年/69.0㎡)
21.8万/㎡
(33.5年/68.0㎡)
19.3万/㎡
(11.8年/70.0㎡)
高根木戸駅15.4万/㎡
(26.3年/65.0㎡)
19.9万/㎡
(21.6年/66.7㎡)
26.9万/㎡
(21.3年/77.5㎡)
北習志野駅20.2万/㎡
(50.4年/61.1㎡)
13.9万/㎡
(47.6年/62.5㎡)
27.7万/㎡
(22.0年/64.0㎡)
習志野駅25.2万/㎡
(25.1年/75.0㎡)
20.2万/㎡
(33.9年/70.0㎡)
37.9万/㎡
(20.6年/66.2㎡)
薬園台駅24.6万/㎡
(21.9年/66.7㎡)
32.0万/㎡
(8.3年/75.0㎡)
15.8万/㎡
(31.8年/67.5㎡)
前原駅33.2万/㎡
(22.6年/76.7㎡)
29.2万/㎡
(24.3年/73.0㎡)
20.6万/㎡
(38.8年/51.2㎡)
新津田沼駅-28.0万/㎡
(28.3年/15.0㎡)
-
京成津田沼駅35.9万/㎡
(27.6年/71.7㎡)
28.0万/㎡
(32.3年/50.0㎡)
26.2万/㎡
(31.6年/65.0㎡)

※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。

価格変動が大きかった駅について

滝不動駅10.2 万/㎡(昨年同期比 +66.0 %)

滝不動駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +66.0%( +4.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。

平均築年数は 48.3年(昨年 49.3年から -2.0 %減)。平均専有面積は 55.0 ㎡ (昨年 45.0 ㎡から +22.2 %増)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 21.3 分 → 2021年 12.7 分、-40.6 %と大きく減少)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 100.0 %)

北習志野駅20.2 万/㎡(昨年同期比 +45.6 %)

北習志野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +45.6%( +6.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(1年前(2020年)に比べて +50.0%( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 50.4年(昨年 47.6年から +5.9 %増)。平均専有面積は 61.1 ㎡ (昨年 62.5 ㎡から -2.2 %減)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 7.7 分 → 2021年 5.9 分、-23.2 %と大きく減少)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 87.5 %)

価格下落要因

  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 44.4 %)

薬園台駅24.6 万/㎡(昨年同期比 -23.1 %)

薬園台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -23.1%( -7.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2020年)に比べて +200.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 21.9年(昨年 8.3年から +165.6 %増)。平均専有面積は 66.7 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から -11.1 %減)。

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2020年 8.3 年 → 2021年 21.9 年、+165.6 %と大きく増加)

高根木戸駅15.4 万/㎡(昨年同期比 -22.7 %)

高根木戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -22.7%( -4.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2020年)に比べて -66.7%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 26.3年(昨年 21.6年から +21.6 %増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 66.7 ㎡から -2.5 %減)。

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2020年 21.6 年 → 2021年 26.3 年、+21.6 %と大きく増加)
  • 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 6.3 分 → 2021年 8.0 分、+26.3 %と大きく増加)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 % → 2021年 100.0 %)

セグメントごとの取引物件の内訳

対象駅:   セグメント:

※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示

記事:ウチノカチ

※転載・利用時にはURL(https://utinokati.com/)を明記してください(事前許諾等は原則不要)
データ:国土交通省 売却価格情報(過去の実取引情報)

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