公開日:2017.03.01更新日:2017.03.01

古い建物の解体、いくらかかるの?
古い建物の解体、いくらかかるの?

古い建物の解体、いくらかかるの?

実家など古い建物が残った土地を売却することもあるでしょう。そんな場合、建物を取り壊して更地にするのが一般的です。ただ、更地にするにはそれなりの費用がかかります。どれくらいかかるのか、調べてみました。

木造家屋の坪単価は2.5〜6.0万円

建物解体の費用は、家屋自体や塀、庭などさまざまな要件を総合して算出されます。一般に坪単価で料金を提示してくる解体業者が多いですが、これはあくまで家屋自体の解体費になります。実際の費用はそれより確実に増加すると考えておくと良いでしょう。

家屋自体の解体費用も業者によってかなり差がありますが、一般的な坪単価の目安は

  • 木造家屋2.5〜6.0万円
  • 鉄骨家屋3.0〜7.0万円
  • 鉄筋コンクリート家屋3.5~7.5万円

が相場になっています。この場合の坪数は建坪ではなく、延べ床面積で計算します。都会ほど費用が高く、地方は安くなる傾向があります。

このほか、解体工事には塀の解体や庭木、庭石の撤去、車庫の解体、事務処理費などが加算され、全体の費用が決まります(表参照)。

家屋以外の主な解体費用の内訳
基礎撤去処分
ブロック塀撤去処分
土間コンクリート撤去処分
庭木伐採、抜根処分
庭石撤去処分
物置撤去処分
太陽光パネル撤去処分
ウッドデッキ撤去処分
浄化槽撤去処分
下草刈り費用
車庫撤去処分

工事費の内訳は主に

  • 廃棄物の処理費
  • 重機、機材の利用料
  • 人件費
  • 運搬費
  • 官庁への届け出手続き費用

などで構成されます。解体工事の期間は木造で1、2週間、鉄骨で10日から20日、鉄筋だとそれ以上かかります。

都市部の住宅密集地は割高に

木造家屋は鉄筋コンクリートに比べ、解体がしやすく、費用を安く抑えられます。鉄筋コンクリートの場合、解体した後のスクラップからリサイクルに回せる資材が出るほど、費用が下がりますが、頑丈な造りなので木造住宅よりは割高です。

解体工事のときには周囲に破片やほこり、ごみが飛散しないよう養生と呼ばれるシートで建物を覆います。防音性能を有するシートを利用すると費用が高くなります。都市の住宅密集地だと振動対策にも気を遣わなければなりませんから、余計に割高になります。

道路が狭くて重機が入れなかったり、小型トラックでしか運搬できなかったりするケースだと、相場の倍以上の価格になった例があります。周辺道路の交通整理が必要になれば、もっと高くなるでしょう。

複数の解体業者から見積もりを

家の中の家具なども処分を依頼することができますが、一般の家庭ごみより処分料金が高い産業廃棄物としての処分になります。費用を抑えたいときは事前に自分で処分しておきましょう。

不要になった古物や建具を買い取ってくれる業者も各地で誕生しています。お住まいの地域で営業している業者があれば、解体前に相談してみると良いでしょう。

解体するに当たっては複数の業者から見積もりを取るべきです。中には不当に高い費用を出してくる業者もいますから、各社で見比べて異常に高い項目のある業者を除き、誠実さが感じられた業者を選びましょう。

高田 泰 ライタープロフィール

関西学院大卒。地方新聞社で文化部、社会部、政経部記者を歴任したあと、編集委員として年間企画記事、子供新聞などを担当。2015年に独立し、フリージャーナリストとして雑誌、ウェブサイトなどで執筆中。マンション管理士としても活動。